国際スケート連盟(ISU)は2020年4月16日にオンライン会議を行い、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で2020年3月以降保留になっていた2019-2020シーズンの3つのスケート競技の世界選手権について「中止の決定」を発表しました。
中止となった3競技は
ショートトラック・スピードスケート世界選手権(3月13日~15日/韓国)
フィギュアスケート世界選手権(3月16日~22日/カナダ)
シンクロナイズドスケーティング世界選手権(4月3日~5日/アメリカ)
◆ISU (International Skating Union)
(国際スケート連盟 公式サイト)※英語
▼World Figure Skating Championships – ISU
フィギュアスケート世界選手権2020大会情報(ISU)
▽ISU Statement – Definite cancellation of pending 2020 ISU Championships
16 April 2020 Lausanne, Switzerland
保留されていた世界選手権中止決定のお知らせ(英語)
▽国際スケート連盟、フィギュアなど3競技の世界選手権中止を決定 国際ニュース:AFPBB News
2020年4月18日
▽世界フィギュアの代替開催断念 国際スケート連盟 – 産経ニュース
2020.4.17 08:33(共同通信)
世界選手権の開催について、2020年4月16日にISU理事会によるオンライン会議が行われました。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をめぐる状況が悪化していること、公的機関によって講じられた措置(入国制限など)と物流上の課題から、ISU理事会は保留となっていた2020年世界選手権の延期は不可能であると判断しました。
ISU理事会は4月28日に別のオンライン会議を開催します。
2020-2021シーズンの国際大会のスケジュールや、フィギュアスケート世界選手権と一緒に開催予定だった「ISUスケーティングアワード」についてこの会議で話し合います。
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個人的つぶやき
フィギュアスケート世界選手権について、中止が発表された3月上旬には、2020年10月ごろの延期開催を検討していましたが、新型コロナウイルスの猛威が収まらないことで開催を断念しました。
フィギュアスケートは3月の世界選手権でシーズンが終わり、その年の秋に始まる新しいシーズンに備えて、夏は新しいプログラムを作ったり難しい課題に挑戦したり体づくりをしたりします。
シーズン序盤は失敗しながらプログラムを育てていき、春に完成したプログラムを見せてくれます。
秋に世界選手権を延期するというのはもともと無理でした。
注目すべきは4月28日のオンライン会議の議題の、新シーズンのスケジュールとISUスケーティングアワード。
8月から始まるジュニアグランプリシリーズやチャレンジャーシリーズ、10月から始まるグランプリシリーズが開催できるのか。通常は6月に行われるグランプリシリーズのアサイン会議はどうするのか。
ISUスケーティングアワードについては、このまま投票結果を発表しないまま中止にするか、来シーズンの世界選手権で2季分まとめて発表するか。
新型コロナウイルス感染症がいつ収束するのか、選手が自由に国を行き来できるのがいつになるか。
先が見えないから予定が立てられなくて世界中の人が困っています。
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